その他アプリ、サイト

【引越し侍】評判は? 見積もりを依頼して分かった特徴、使い方を徹底解説!

「引越し侍」が、引越しに関する動向をまとめた「引越し定点調査(2018年 総まとめ号)」を公開

引越し一括見積もりサイト大手の「引越し侍」を耳にしたことがある人は多いだろう。今回、「引越し侍」の使い勝手を探るため、編集部で実際に見積もり依頼をしてみた。特徴、メリット・デメリットや、見積もり依頼後の引越し業者の反応や見積もり料金も解説する。

「引越し侍」は、最大手の引越し一括見積もりサイト

「引越し侍」は、東証プライムに上場するエイチームの子会社(株式会社エイチームライフデザイン)が運営する引越し業界最大手の引越し一括見積もりサイトだ。

提携する引越し業者は、375社と他サイトと比べて圧倒的に多い(2024年11月時点)。大手の引越し業者だけでなく、有名ではないものの、地域密着型で運営している中堅・小規模業者とも多く提携しているため、幅広い業者を比較できるのが特徴だ。

また、引越し侍のユーザーによる口コミが8万件以上蓄積されている(2024年11月時点)。引越し条件から対応可能な複数社の見積もり概算金額や口コミ・評判がオンライン上で確認できるため、じっくり比較して選べるのも、引越し侍ならではの良さである。

引越し侍
特徴 ・業界最大手のサイトで、提携業者・口コミ数ともにトップ
・対応業者の概算料金や評価・口コミを比較可能
・最安値かつ高評価の業者を選んで、見積もりを依頼できる
紹介する引越会社 約390社(アート引越センター、サカイ引越センター、アリさんマークの引越社、日本通運など、2025年7月時点)
サービス開始 2006年
運営会社 株式会社エイチームライフデザイン(東証プライムエイチームのグループ会社)

 

「引越し侍」で見積もりを依頼した流れ

では、実際に「引越し侍」で引越しの見積もりを依頼してみる。今回の引越し条件は、

・単身
・千葉県北部から東京都墨田区へ転居(約70kmの距離)
・引越し時期は3週間後の土曜日(2022年6月中旬)
・時間帯はいつでもOK

で設定した。

まず、引越し侍のトップ画面(下の画像はPC版)では、①「今すぐネットで料金比較」か、②「一括見積もりスタート」のどちらか一つを選ぶ仕様になっている。

引越侍

①「今すぐネットで料金比較」は、対応可能な引越し業者を比較したうえで、見積もりの依頼をしたい業者を自分で選んで決められる。

②「一括見積もり」は、最大10社の引越し業者に一括見積もりをする機能だ。業者を選べないが、スピード感をもって複数の業者とやり取りしたい場合に活用できる。

今回は、①「今すぐネットで料金比較」を試してみた。①も②もどちらも電話番号の登録が必要で、業者から電話がかかってくる可能性は高い。

ただし、「今すぐネットで料金比較」なら見積もりを依頼する業者を選べるため、どこから電話が来るか予測がつく。さらに、依頼する業者数を絞れば、一括見積もりのように大量に電話が鳴るのを避けられるのでおすすめだ。

次に「引越し日」と「引越し人数」を入力。「住まい」の入力では、現住所は番地まで入力が必須だ。引越し先の住所は番地前の地域名まで必要だが、番地は任意なので入れても入れなくても問題ない。

引越し侍の住所入力

さらに進むと、荷物の数の入力がある。入力は必須。少し面倒ではあるが、家具・家電をなるべく正確に入れておけば、見積もりの概算料金がより正確に把握しやすくなる。

段ボールの数の目安は、1Kなら10~15個、2DKなら20~30個、3DKなら50個以上と表示されている。今回は単身のため「15個」で設定した。

引越し侍の荷物入力

荷物の入力が終わると、対応可能な引越し業者の一覧画面へと移る。

見積もり概算は? 最高値と最安値の差は約6万円

 今回の引越し条件の入力で、対応可能と表示されたのは8社だった。下の画像のように、引越し業者の一覧が並ぶ。

引越し侍業者一覧

CMでおなじみの大手引越し業者から、中堅・小規模業者まで幅広い。8社のうち2社は全国展開している有名な会社だったが、残りの6社は大都市圏や首都圏で展開する中堅の引越し会社や地域密着型のローカル運送会社だった。

ここで表示された8社の見積もり料金の概算を、高い順から並べてみると下記のようになった。

①105,765円
②104,258円
③102,630円
④78,430円
⑤77,616円
⑥71,247円
⑦42,768円
⑧42,713円

 最高値の105,765円と最安値の42,713円の間には、「約6万3000円」の大きな差が開いている。

 ただ、ここで出ている料金はあくまで目安。直接、業者から提案を受けたり、見積もり時に交渉することによって大きく変わる可能性があるのは頭に入れておきたい。

「引越し侍」は、対応業者の一覧ページから口コミを確認できる

 次に表示された8社を比較検討したうえで、どの業者に見積もり依頼するかを決めた。今回は、78,430円のA社、42,768円のB社、42,713円のC社の3社を選択。

 A社は大手だが、概算が高すぎず手頃感があったこと、B社とC社は耳にしたことがない業者だったが他社と比べて群を抜いて安いことから選択した。だいたい3~4社を目安に選ぶといいだろう。

 業者を選ぶうえで、見積もり概算以外に参考にしたのが、各社に対するユーザー評価と口コミだ。いくら安くてもサービスの質が悪ければ意味がないので、評価と口コミはしっかり確認しておきたいところである。

引越し侍評価

引越し侍の業者の一覧画面では、上の画像のように利用者による評価(5点満点)も表示されている。総合的な満足度のほかに「受付時の対応」「訪問時の対応」「作業員の対応」「作業スピード」の4つの評価を確認できる。

今回の8社の総合満足度は、3.28~3.80だった。最低だった3.28以外に差はそれほどなかった。最高点の3.80だった業者は、見積もり概算4万円台で下から2番目に安かったB社。B社は都内のローカル運送会社のようだ。

このように無名でも安くて評判の良い穴場の引越し業者が見つかるのは、引越し一括見積もりサイトを使う大きなメリットだろう。

 さらに、満足度の点数の横にある口コミ件数をクリックすると、利用者による口コミを読めてとても便利だ。

引越し侍の口コミ

 他の主要な一括見積もりサイトを確認したところ、引越し侍と同じ運営会社の「引越し価格ガイド」以外は、対応業者の一覧ページから口コミをクリックできず、トップページに戻るなどして確認しないといけない。

 その点、引越し侍は、口コミを把握したうえで、比較検討ができるのがメリットである。

■選択した引越し業者の見積もりを仮予約

3社を選んだ後に、名前、電話番号、メールアドレスの入力を行った。いずれも入力必須の項目である。

引越し侍の個人情報入力画面

入力後は、他の提携サービスのページへと移る。車の査定やウオーターサーバーなど8種類のサービスが並んでいて「お好きな特典を3つまで選んで次のページへ」と記載されていた。ただ、選ばなくても次のページへ移れるので、必要がなければ飛ばして構わない。

依頼した3社からの反応は? 最終的な見積もりを公開!

では、引越し侍を通して見積もりを依頼した下記の3社の対応を見ていきたい。

会社名 規模 概算金額 総合満足度
A社 全国展開する大手引越し会社 78,430円 3.70
B社 都内某区のローカル運送会社 42,768円 3.80
C社 首都圏中心の中堅引越し会社 42,713円 3.78

今回は、「電話は取らず、メールで済ませる」「訪問見積もりはしない」ようにした。そのため、引越し侍で仮予約をする前、備考欄に「電話は出られないので、必ずメールでの連絡をお願いします」と記載しておいた。

しかし、見積もり依頼が終わった直後にA社、C社と思われる業者から電話が入った。おそらく各社のコールセンターに電話番号がそのまま連携され、否応なくかかってくる仕組みなのだろう。30分ほどたってから知らない携帯番号から2回ほど着信があったが、こちらはB社からだと想定した。

引越し侍は電話番号の入力は必須のため、かかってくるのは致し方ない。もし急ぎであったり、訪問見積もりをお願いしたいなら、電話の方が効率的なので電話に出た方がいいだろう。

電話が来るのをどうしても避けたいなら、電話番号を登録しなくても使える「SUUMO引越し見積もり」がおすすめだ主要な見積もりサイトで、電話不要、メールだけで完結するのは、SUUMO引越し見積もりだけである。

■A社は自社サイトからの見積もりをあっせん

電話から数分後、A社とC社からメールが届いた。B社からはメールが来なかったので、電話のみの対応なのだろう。では、それぞれ見ていこう。

◆A社から届いたメール

アート引越しセンターメール

メールの内容は、A社の公式サイトから見積もりを促すもので、見積もりの概算料金は書かれていなかった。サイトから見積もりを申し込むと引越し基本料金が30%OFFになるキャンペーンを実施中のようだ(2022年8月末まで)。

なお、タイトルにある「オンライン見積り」は、Zoomで対面見積もりができるサービスを指している。

A社の見積もり料金を事前に把握できないか確認したところ、単身の場合、A社のサイト上で概算の見積もりを確認できるシミュレーター機能があったので試してみた。

現住所・引越し先の住所、荷物の数(上限を超えると訪問見積もりを案内されるので注意)を入力すると、その月全体の見積もり料金が表示された。

アート引越しセンターの単身見積もり

このカレンダーからは、日時(平日、休日、午前、午後、時間指定なし)によって引越し料金がどのくらい異なるかもよく分かる。

ここから、該当の6月18日(土)の「フリー便」(時間指定なし)をクリックすると下の画面が表示された。

アート

ここから仮申し込みをすると、オペレーターから連絡が来る仕組みだ。今回はここまでで仮申し込みはしていない。

結果、オンラインのみで分かったA社の見積もり料金は、68,310円(税込)だった。引越し侍で出た概算金額78,430円より1万円ほど安い。さらに安くしたい場合は、正式な見積もりで交渉する必要があるだろう。

A社からは5日間で計9通の案内メールが届いた。5日後に「最後のご案内」として「度々のお電話やメールにてのご連絡、大変失礼致しました。このメールを最後とさせていただきます」と締めくくられていた。

大手としてイメージも重要である。電話やメールをする期間はあらかじめ決めており、あまりしつこい印象にならないようにしているのだろう。

また、メール以外に見積もり用のURLが付いたSMSが何度か届いた。SMSには、メールでSMSをストップしてほしい旨を送るとストップすると書かれていたので、ストップの依頼をすると来なくなった。

■C社は、メールに見積もり料金を提示

続いて、C社(首都圏中心の中堅引越し会社)の対応を見てみよう。C社から来たメールは、3日間で3通だった。

◆C社から届いたメール

キタザワ引越しセンターメール
キタザワ引越しセンターメール2

C社からは、A社と違って最初から見積もり価格を載せているメールが届いた。その額は38,223円(税込)。引越し侍での概算42,713円より4,490円安い結果だった。

また、メールには指定日前後5日間の見積もりも載っており、こちらは平日のため34,401円とさらに安い。

この時点でかなり安いことが分かったが、翌日に届いたメールには、さらに安い33,000円(税込)の見積もりが提示されていて驚いた。A社の68,310円と比較すると、実に35,310円の差がある。

キタザワ引越しセンター

見積もりに同意して契約する場合は、メールにあったURLで申し込みができる仕組みだ。その後、C社から連絡が来る流れ。訪問見積もりなし、シンプルなやり取りで決められるのがメリットだと感じた。

単身で荷物量もそれほど多くなければ、今回のようにメールでの見積もりが可能だが、単身でも間取りが広い場合や家族の場合は、訪問で見積もりを行っているとのことだった。

ここまで安いならC社で決定してもいいだろうが、この見積もりをもとにメールが来なかったB社に電話して交渉してみる手もある。最安値を狙いたいなら、相見積もりを取って交渉するのは鉄則だ。

C社の対応は、全体的にかなりシンプルだった。電話も最初にかかってきた番号は1回きりで、A社のようにSMSは来ていない。メールで安い見積もりを提示して、そこから問い合わせや申し込みにつなげているようだ。やはり業者によって、対応の仕方はかなり異なっている。

オンラインのみでも安い見積もりは取れる

改めて、今回の見積もりの結果をまとめると、

◆A社(大手)68,310円
◆B社(小規模)不明
◆C社(中堅)33,000円

と大きな違いが出た。今回は、訪問見積もりなし、電話を取らない形でこの結果だったので、オンラインのみでも十分安い見積もりが取れることが分かった。

ポイントは、引越し侍で表示された概算金額が、最安値の業者を含めて依頼することである。引越し侍で表示された概算と実際に各社が出した見積もりが大きく違うことはなかったので、業者を選ぶ際に参考にできる数字だと感じた。

引越し侍を使って分かったメリット・デメリット

引越し侍を使って、見積もりを一通り試して分かったメリット・デメリットを以下にまとめた。

メリット
・「Web見積もり」か「一括見積もり」かを選択できる
・条件で絞り込まれた業者の概算金額を一覧で確認できる
・絞り込まれた業者のユーザー評価だけでなく、口コミも確認できる
・安くて評判の良い業者を選択できる

デメリット
・荷物の数の入力が必須のため、少し手間がかかる
・電話番号の入力が必須のため、業者から電話がかかってくる
・付帯サービスを選ばなくてはいけないと誤解しやすい

デメリットもあるが、引越し侍は安くて評判の良い業者を探すには、最適な見積もりサービスだと感じた。

引越し侍は、対応業者の一覧ページから直接ユーザーの口コミを確認できるのもポイントが高い。引越し業者から電話がかかってくるのを差し置いても、まずは使ってみて損のないサービスだと言える。

引越し侍と他の引越し一括見積もりサイトを比較

引越しでは、さまざまな引越し業者を比較した方が結果的に良い業者を選べ、満足度が高くなる。「引越し侍」以外にもいくつかの見積もりサイトがあるので、他のサービスも同時に使ってみることをおすすめする。

実際に、筆者が「引越し侍」以外の見積もりサイトを活用したら、引越し侍には出てこなかった対応業者が表示された。穴場の業者を探すためには、複数の見積もりサイトを試してみるといいだろう。

また、見積もりサイトによって、特徴やサービス内容が異なる。たとえば、リクルートが運営するSUUMO引越し見積もり」は、電話番号の登録が不要なため、引越し業者から電話がかかってこない点が特徴。営業電話に抵抗がある人におすすめなサービスだ。